Question14 ネイティブのような発音できるようになりますか?
ネイティブのような発音に憧れる日本人は多いですよね。
とはいえ、このネイティブのような発音ってどういう定義なのでしょうか・・・
まあここではそれを一般的な アメリカ英語・イギリス英語あたりとしておきましょう。
っという野暮な質問は置いておくとして
実はこの質問はなかなか応用言語学的には答えがいのある質問なのです。
英語という言語はもともと、英国が帝国主義に走っていていた時代に植民地での統治言語として使われてきたという経緯があるので、
現地語や先住民の言語を駆逐してきたという歴史が有ります。
インディアンや、マオリ、アボリジニなどの先住民のようなコトバは典型例ですが、
英語のプレゼンスが高まっていくに従ってどんどん現地語が無くなっていってしまっています。
英語が他の言語を駆逐するキラー言語といわれている理由はここにあります。
とはいっても英語をビジネスに、コミュニケーションツールに使う人がどんどん増えていっています。
英語を母国語として話す人よりも、ノンネイティブとして英語を使う人の数のほうが多い現代。
グロービッシュなんてことばもあるくらい、非ネイティブ同士で英語を使って話す機会が多くなっています。
僕の部屋の隣に住んでいるブラジル人の彼は、流暢に英語を話しますが、
あきらかに英語を母国語とするような人のアクセントではありません。
でも完璧に通じます。
グロービッシュもそうで、ネイティブのようにはなそうとせずに、ノンネイティブ的な考え方、発音で話した方が通じる確立が高くになったりします。
韓国人と話す時なんかはまさにそれですね。
<第二言語習得理論研究の立場からいえば、完璧にネイティブのような発音になることは難しいです>
一部にモチベーションもすごく高く発音矯正への努力を惜しまずに努力できて才能もある人がそのようになるだけですが、とはいって最初ら諦めてしまえばカタカナジャパニーズになってしまうだけですからネイティブに話す時に全然通じない英語になってします。
なのでネイティブの発音に近いレベルを目指して、現実的には完コピは厳しいということをあらかじめ理解しておくというのがよいでしょう。
<当然発音がネイティブにちかい方が有利>
英語で発信されるメディア、エンタメ、音声情報のほとんどはネイティブが話しているものですから、
彼らの発声音声に慣れていないと英語で情報を得ることが不得意に成るわけですから非常にもったいないんです。
自分の発音をできるだけネイティブに近づけておけば聞き取りの時にも有利に成るのは当然です。
<accomodation theory~発音は相手によって変わる>
発音というのは意識していないかもしれませんが、話す相手によってかわるものです。
バリバリのネイティブ・スピーカーを話すとき、 非ネイティブの友達と話すとき、などなど
accomodation theoryという社会心理学のお話では有名です。
人間は、本能て起きに社会的に(または心理的に)相手と仲良くなりたい場合は相手の話す態度、ボディランゲージに至るまで真似ると言う傾向があります。
つまり仲良くしたい相手が、たまたまネイティブ・スピーカーだったら彼のスタイルを真似すればいいし、あるときには非ネイティブの彼の話すスタイルをまねすれば良いわけです。
まあまとめると・・・
ネイティブ的な発音を目指すべきではあるが、完璧を目指すのは現実的に厳しいので、そこに絶望やコンプレックスを感じる必要もなく、コミュニケーションを取りたい相手によってスタイルをかえていくというのが良いということです。