日本の国宝といわれた俳優
本日紹介する方は、日本の国宝とも言われた俳優さんです。真田広之、52歳。この方は外見も内面も男前。俳優として演技やアクションが優れていることは周知の事実ですが、真田さんの魅力はそれだけではありません。どういう気持ちで海外に飛び出したのか。どんな想いで現場に足を運んでいるのか。いろんなインタビューを見ている中で見えて来たものがありました。久々に鳥肌立つくらい熱くなりましたね。それではいきましょう。
真田広之のプロフィール
真田広之(本名:下澤廣之)さんは1960年〈昭和35年〉10月12日生まれの現在52歳です。身長は170cmと小柄。海外ではこの身長が日本人らしさを際出させると好評。父、母、そして2歳年上の兄の4人家族で、4歳の時同じマンションに住んでいた俳優の高田浩吉さんの息子と遊んでいたところを、芸能関係者にスカウトされ、幼児向け雑誌のモデルなどを経て、5歳で劇団ひまわりに入った。デビュー作は1966年の千葉真一主演映画『浪曲子守唄』。しかし、「子役は大成しない」というジンクスを気にし、小学校4年生の時に一旦俳優業から身を引きました。当時、真田さんの父・新平さんが癌を患っており、母親の那智子さんが真田さんの仕事に付き添えなくなったことも関係しているのでしょう。父・新平さんは真田さんが小学校5年生の頃にこの世を去りました。その後は母・那智子さんが美容師をして家計を支えました。しかし、俳優業が好きだった真田さんは中学進学を気に、俳優の千葉真一さんが主催するJAC(ジャパン・アクション・クラブ)に入団。芸能活動を再会させました。同時期、母の勧めにより日本舞踊の玉川流にも入門。その後、アクションを極め、堀越高校に進学。この時、千葉真一さんが学業に専念しろとアドバイスしたことにより、2度目の休業。日本大学藝術学部映画学科に進学し、1978年、映画『柳生一族の陰謀』のオーディションに合格したことで芸能活動を本格的に再開。この時、芸名を真田広之とし再デビューした。同年、日本舞踊でも玉川流の名取となり「玉川大輔」の名を受けた。大学では「殺陣同志会」に在籍し、殺陣を極めた。真田さんの殺陣スキルは相当高く、海外でも共演者に自らアドバイスするほど。
真田広之がアクション・アイドル俳優だった頃
僕は現在20代ですので、真田広之さんと言えば有名なハリウッドスターで演技派俳優さんだとばかり思っていました。しかし、元々はアクションスターであのジャッキー・チェンとも友好が深いのですね。また、歌手として歌番組にも出演していると思ったら、これまた元々アイドルとして売り出されていたようです。確かに、顔は二枚目ですからね。最後にも載せましたが、海外からの人気も女性からは演技よりも顔を褒められていたり、そのイケメンぶりは健在です。
1987年、初の悪役を演じるなど、アクション以外の方面でも演技の幅を広げようと躍起になっていた頃。母・那智子さんが脳出血で急死しました。このような経緯があり、1989年にそれまで在籍していたJACから独立し、自らの星座(てんびん座)の名を冠したザ・リブラインターナショナルを設立。そして翌年、1990年に手塚理美さんと結婚し、二人の男の子を授かりました。この時点での海外進出はまだ少なく、日本で話題の俳優として活躍していました。(真田さんは、1997年(平成9年)3月に協議離婚されています。)
真田広之の海外進出
1999年~2000年、蜷川幸雄演出でイギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニー公演『リア王』に唯一の日本人として出演を果たす。全編英語のセリフをこなした。その演技力と共に日英両国の文化交流の架け橋としての功績を評価され、同国の女王エリザベス2世より名誉大英帝国勲章第5位(Honorary Member of the Order of British Empire: MBE)も授与されました。これがキッカケで真田さんの世界進出が始まります。2002年には『たそがれ清兵衛』で各映画賞を総なめにし、2003年に『ラストサムライ』に出演したことをキッカケに本格的にハリウッドの世界に飛び込みました。その高いアクションスキルと英語力、そして演技力を買われ海外でも十分な支持をえました。当時を振り返って真田さんはこう語りました。
「(海外に)訪ねてるうちは何も得られないなと思ったんです。それで、飛び込んであっという間に8年がたってしまいましたけれど、その間に少しずつシステムを学び、それから人脈を広げ、自分の活動をするフィールド作りですね、をしました。」
真田広之の英語学習
今年公開された映画「ウルヴァリン:SAMURAI」のインタビューで、かなり慣れた英語を話されてました。そんな真田さんの英語勉強法を調べていたらこんなコメントが出てきました。
「作品事に求められるレベルやアクセントが全部違うんですよね。ですから、毎日毎日受験生という感じで。車の中だろうが、トイレの中だろうが、繰り返しセリフを言ってないと本番までに間に合わないということが多いので。受験だと答案用紙は他の人は見ないですよね?でも映画とかテレビの場合はそれが記録としてずっと残ってしまう。そのプレッシャーというのは、踏ん張らざるを得ない原動力になってるのかなという。」
これを見ると、ハリウッドで演技をするためにはかなり高いレベルの英語力を持たねばならないとわかります。真田さんの役にもよるのでしょうが、ネイティブに混じって役の中ではネイティブとして扱われる以上、何が何でもネイティブになりきらなければならない。これは僕たち一般人が「外国人と話したい」というモチベーションとは一線を画します。勉強法云々というより、まさに英語への向かい方が違う。仕事とはいえ、あっぱれです。
アクションスター・真田広之のアクションへのおもい
Q.アクションの魅力とは?
「幼い頃、小中学校の時見た映画で実際にその役の方が吹き替え(スタント)無しでやっている姿を見て感動したし、いずれ自分も大人になってスクリーンで何かやれるんであれば全てにおいて極力自分でやれたらいいなという思いはあった。そしてそこがスタート地点でした。結構、自分の作品も劇場に混じって、、、見に行くんですけど。やはりそのリアクションを見たいじゃないですか。やっぱりスベったところは反省するし、「いけた!」っていうところもあるし。アクションならアクションで、観客から「おお!」みたいなリアクションが得られた時には、やって良かったなと。ビビったけど、やってよかったなと。」
アクションシーンは危険を伴うので、基本的にはスタントさんが行うことは僕も知っています。しかし、ご自身で行った場合、映像のリアリティや完成度が格段に上がるそうです。また、真田さんは2007年に「ラッシュアワー3」で古くから互いにアクションスターとして親交を深め合っていたジャッキー・チェンと共演を果たしています。そのアクションはあのジャッキーも大絶賛。共に同じ時代にアクション俳優として活躍した真田さんのアクションはハリウッド俳優も舌を巻くほどだそうです。
サムライ・真田広之が海外進出した本当の理由
真田さんが海外に進出したのには大きなわけがありました。これがまたカッコいいんです(笑)。まず一つ目は自分自身の挑戦として。日本人としてどこまでやっていけるのか。演技の実力しかり、上で紹介したように英語の実力も生半可なものでは通用しません。ましてや、拠点を海外に置きハリウッド主体で仕事を行っている真田さんに求められるスキルは現場の俳優陣と同レベルのもの。もしくは、外国人というだけで周りの目のより厳しくなっているかもしれません。そして海外に飛び込んで行った、もう一つの理由は「(日本映画と海外映画において)壁のない時代を作りたいから」というもの。これは名言。むちゃくちゃカッコいいです。
「いかに自分自身のスタンスを貫くか、そして日本人としての心意気を貫くか。それをねじ曲げて成功しても海外へ出ていく意味はないなという気がしているので。まあ一生、受験生でいくのではないかと思います。」
真田さんは将来的には後進の育成や映画のプロデュースを希望しているそうで、海外での行動は全てその将来の目標に向けたものかもしれません。日本人として、そして日本人俳優として世間が求めるレベルを維持し、なおかつ業界での日本人の良いイメージを着々と構築している。期待も大きいでしょうが、そのことを表に出さず黙々と自分の使命を果たす。真田さんがサムライといわれる所以です。
ハリウッドで珍しがられる存在の真田広之
真田さんはハリウッドの現場でとても珍しがられる存在だという。ハリウッド俳優は基本的に、自分はアクターだという意識が強く、裏方のことなどはほとんど着手しないそうです。もちろん真田さんも俳優として活躍されている方ですので、演じることが主ですが、例えば映画に日本的な内容が盛り込まれていれば積極的に裏方に回り美術やセリフなどにもアドバイスを行うそうです。その献身的な態度を珍しがられ、またハリウッドの現場はスタッフ同士の横の繋がりが強いため、何かあれば真田さんが呼ばれテコを加えていくそうです。自分の撮影が無い日でも現場に出て共演者へ日本語のアドバイスを行うなどその仕事ぶりは俳優の枠を飛び越えています。ではなぜそこまで現場に力を注ぐのでしょうか?
「日本人らしさを貫いた上で、どこまでいけるか。「また日本人と仕事がしたい」と行ってもらえれば、それが次の世代に繋がって行き、海外へ出やすくなっていけばいいなと。まあ自分も楽しんでやっていますし。」
母国を離れて活躍することだけでも想像を絶する大変さがあるのに、次の世代のための土台作りまで行っている。日本人がハリウッドで仕事をする上での使命と捉え日々海外と日本の壁を壊していきます。なんて2枚目な。
真田広之の海外での反応
二枚目俳優で、元アイドルともあってやはり海外でもモテますね。身長が170cmしかないのに、これだけモテる日本人は真田さんくらいしかいないのではないでしょうか(笑)
- 信じられないくらいにイイ男じゃないの!彼大好き。
- 彼を抱きしめて「あんなことやそんなこと」したいくらいに好き^^
- 彼は本当にカッコいいわ、ポニーテールの髪型が素敵。
- 彼は私が今まで見た男性の中でも最もセクシーな男性の一人ね。
- 彼は才能に満ち溢れた偉大な俳優だよ、ピアノ、ギター、フルート、サックス、トランペットだって出来るし、ジャズダンス、武道、乗馬、空手、剣道などもこなしちゃうのよ。私のヒロは本当に凄いんだから!
- 最近ロストで真田を見たよ^^彼はマジでイイ男!実はラストサムライから彼に片思いしてます。
- 真田広之は一番好きな忍者俳優だよ。
- 次の映画では是非とも彼のファイティングスキルを活かした作品に出て欲しいよ。忍者アサシンの新作なんていいんじゃない?彼の素晴らしい格闘センスを皆知らない人が多いと思うんだよね。
まとめ
感想は多々あれど、僕の言葉より真田さんの言葉を載せた方がどう考えても刺激的でテンションが上がるのでそうします。演技だけでなく日本の演出をよりリアルに表現するために裏方をかって出る真田さんのコメントです。
「異文化に関するスーパーバイザーを置くというシステムが(ハリウッドでは)確立されていません。日本の文化、美術、武道もそうだし、慣習などについても、そこは作品に関わった人間が見ざるを得ないんです。これを続けていって、少しでも理解者が増え、役者がしなくてもいいような時代が来るのが理想(笑)。ちょっとその辺が“危なそうだな”と感じるような作品でも、逃げるのではなく、あえて飛び込んで修正する。だってその役は僕がやらなくても、誰かが演じることにはなるわけです。疑問を抱く自分がこだわって、少しでも誤解を解くチャンスが得られればと」
このような行動は日本に育った日本人俳優としての役割だと語る真田さん。
「日本の観客に観てもらったときに恥ずかしくないものに、世界の観客に観てもらったときにおかしな日本文化が伝わらないように」そう、真田さんは願っています。こういうコメントを見ると、真田さんは誰よりも日本を知っている日本人とも言えるでしょう。海外で日本のことを聞かれて何も知らない自分を恥じた、なんて言葉はホントによく聞きますがそこから日本を本気で知ろうと行動した人間は少ないです。海外に頻繁に足を運ぶ者として僕も今一度日本にしっかり目を向けてみようと思いました。
TOEIC講師:石崎力也
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