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日本の英語教育でネイティブ並みの英語力を身につけた英語の名手・小林克也の英語勉強法とは?

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日本生まれの日本英語教育でネイティブレベル?

両親が日本人、日本生まれ、日本育ち、の芸能人で”ネイティブ並みの”英語を喋る人はいるのか?ふとそんな疑問が湧いてきました。僕たちと同じ境遇で、つまり日本の英語教育を受けて日本で英語を勉強してネイティブレベルの英語力を手に入れた人ってことです。もちろん芸能人の方でです。・・・いました。ビックリしました。本当に綺麗な英語を使われていました。まぁ論より証拠ということで、どうぞ。

英語好きの英語育ち

小林克也さん(1941年(昭和16年)3月27日)は、日本のラジオDJ、ナレーター、タレント、俳優です。海外経験無しで英語の名手になった小林克也さん。海外での生活は最長で20日くらい。旅行や仕事で行ったことしかないそうです。小林さんが初めて英語に触れたのはラジオ放送。小学校3年生の頃、ラジオで駐留軍放送を聴いたことから英語に興味を持ち始め、小学校6年の終わりごろから親戚の知り合いに英語を習い出し、英語の発音を徹底的に教えられました。また小林さんが子供の頃は日本が戦争に負けて貧しかった頃で、アメリカには肉やチョコレートなどがあるリッチな国だと憧れの対象となっていたらしい。英語はそんな憧れの国の音だ、小林さんはそう言います。

中学時点で英語耳は獲得していた

よく聞くエピソードとしては、中学生の頃先生が外人の話すリスニング音源を流す授業をした際に周りが全然分からなかった中、小林さんだけほぼ聞き取れるというほど”英語耳”ができていたというのがあります。子供の頃の英語教育が有効だということは周知の事実となっていますが、小林さんはたまたま子供の頃から”英語が好き”になっていたことで自然とリスニング力を高めていたのですね。ただ、別のインタビューの中では学校の英語は面白くないと言っていました。単に英語が好きだったということで英語力がついていましたが、学校教育は”字”にすら点数を付けるという的外れな教育をしていたらしいからです。字が下手だったみたいですね(笑)ただ、やはり英語の成績はTOPでした。

英語以外は興味がない

広島大学附属福山高等学校にトップ合格した後も英語に熱中し、将来は英語を活かす仕事をすると決めていたため、幾何学など英語以外の科目はどうでもよくなったといいます。このため、大学受験では東京外国語大学なども受けたが英語以外の成績に問題があったことから合格せず、英語の配点が多い慶應義塾大学経済学部に入学しました。

小林克也英語勉強法1

中学時代にボイス・オブ・アメリカやオーストラリア放送などを短波で熱心に聴取し、エルヴィス・プレスリーをはじめとするロックに夢中になりました。この経験や中学時代のリスニング体験から、英語は音になったものを勉強すればいいんだってのがわかったと言います。その後も歌の聞き取りでリスニング力を鍛え、真似することでスピーキング力を鍛えるという方法で英語を身につけていったらしいです。この話を聞いて僕は自身の海外留学を思い出しました。TOEICなどの資格試験の勉強は対策が必要となりますが、ざっくりと英語を勉強するとなると小林さんのように好きな媒体で勉強するほうが成長が早いです。僕が留学時代を思い出したのは、僕も小林さん同様好きな媒体を使って英語力を鍛えたからです。綺麗な女性と会話したり、好きな女性と会話したり、、、そうです、”コミュニケーション”という僕の大好きなジャンルで勉強したんですね(笑)

小林克也英語勉強法2

小林さんが提唱する勉強法はとても説得力があります。もちろん小林さんがあれだけ流暢に英語を使いこなす姿もそうなのですが、何より英語学習における魔法の杖などないとハッキリと言ってくれていることです。「反復」。小林さんの英語勉強法は「反復」だと言います。子供も「これなに?」って質問を覚えてそこからいろんなことを知っていきます。また漢字を覚えたのも何度も同じ漢字をノートに書かされましたよね。この話の核は全て「反復」勉強です。「英語は、音を口に出したり聞いたり書いたり繰り返すことが大切なんですね。」小林さんの言葉です。

小林克也英語勉強法3

「真似る」。これも小林さんの紹介する英語勉強法の1つです。高校に入ってから英語力がかなり伸びていったと語りますが、これは掃除の時間にエルヴィス・プレスリーのモノマネをしていたからだと言います。僕で言えば掃除時間にホウキをギター代わりにしてMr.Childrenの桜井さんを真似ていたようなものです。最初は何を言っているのか分からなかったらしいですが、好きな歌手の歌は何度も聞いてなんとか聞き取ろうとしますよね?そうやって集中して”音(英語)”を聞き取っていたらリスニング力が上がっていた。これって今現在も英語教師が言っているものと一致しますよね。自然とそれができていたとは、末恐ろしい。

1日の勉強時間は?

中学高校の頃の話だと思いますが、1日2~3時間ラジオを聞いていたらしいです。ラジオから英語が流れてくれば親が「勉強をしている」って思ってくれたらしくてそうしていたと(笑)。結果的にこれが相当力になっていたのですね。裏話としては特に受験期にずっと流していたらしいです。受験勉強がしたくなくて。結果として国立を逃しましたがたぶん小林さんからすればそれほど大きな問題ではなかったのではないでしょうか。だって英語が好きだったのですから。

大学中退でも国家試験1発合格!?

小林さんは慶應義塾大学在学中に運輸省の通訳案内業国家試験に1発で合格し外国人相手の観光ガイドのアルバイトを始めるも、こちらに精を出し過ぎ、好きな英語でも経済学の英語原書には全く興味を持てず、大学を中退したらしいです。どれだけ英語が好きなのか(笑)。まぁ何が凄いかってまだラジオでしか洋楽が聞けなくて、映画館でしか洋画が見れない、つまり英語教材になりそうなモノがほとんど日本に入ってきていない時代にこれほどまで英語を鍛え上げたことです。リスニングは完璧だったか?という質問に対しては正直に、「そんなうまくはいきません」と言及している辺りリアリティがありますね。

英語のクスリ英語のクスリ
うわさのファンキーフライデーうわさのファンキーフライデー

アルバイトも英語関連

小林さんは学生時代に外国人相手の観光ガイドのバイト、中退後は外国人相手のナイトクラブなどの司会を本業としました。この当時家庭教師のバイトで月に3000円~5000円だったのに対し、ナイトクラブの司会は1回で2000円もらえるという高額バイトだったといいます。ナイトクラブの場所は赤坂で高級キャバレーだったため大きなショーが入るらしいです。その司会をやっていて30~40秒ほど英語と日本語でショーの紹介をするというシンプルなものだったらしいです。英語を活かせばお金になると始めたらしいですが、こんな昔から日本では英語がお金になっていたんですね。現在もまだまだ英語ができるというだけで重宝されます。まぁといってもあと数年で”英語ができて当たり前”になるのでしょうが・・・。

勉学の自信

勉強にはモチベーションの維持が不可欠です。話が前後して申し訳ないのですが、小林さんは学生時代他教科の成績もそこそこよかったらしいです。確かに興味は持てずにあまり勉強をしていなかったらしいですが、英語で勉強に対する自信を付けた小林さんは他の科目にもそれが応用されて成績が上がっていったといいます。嫌いでも成績が良い、なんてのはあまり聞かない話なのですが、英語のおかげで勉強に対する「難しい」って概念がほとんどなかったのではないでしょうか?それくらいモチベーションや考え方ってのは勉強に影響するという話でした。

ラジオDJへの道

頼まれたら断れない性格の小林克也さん。本魚のラジオDJへの道もアルバイトから流れ流れて決まったらしいです。そして英語は上手いが日本語は下手だ。そんなことを言われた小林さんはひとまず恵比寿のアナウンスアカデミーへ入学。1日目にテレビやラジオが我々の教科書だ。テレビやラジオでは売れている人や芸のある人がやっているのでそれを真似ることが勉強になると教えられ、2日目から学校に行かなくなったらしいです。英語で言語の勉強方法を知っていた小林さんはその日からひたすらテレビやラジオのCMなどの後に続いてしゃべっていたといいます。これも重要なことです。勉強法さえわかってしまったら後は自分でできるっていうのも、昔からの勉強クセ(勉強と考えていたかはわかりませんが)がついていたからこそでしょう。それにしてもこんな話を聞くと、環境がどうだとか言い訳できなくなりますね(苦笑)。

まとめ

小林克也さんの英語人生を記述していてはキリがないので、とりあえずこの辺で。最後に以下に小林さんから学んだ勉強法と勉強マインドについてまとめておきます。

  • 英語は音で勉強する(好きな音楽が最適!)
  • どんな勉強も全て反復。泥臭く勉強する。
  • スピーキング力はモノマネで鍛える。なりきって遊びの延長線上で。
  • 英語学習に環境は関係ない。
  • 現在は相当英語学習がしやすい環境になっている。
  • 英語はお金になる。
  • 勉強に対する自信は一生の宝物。

本日は英語サイトらしいとても良い記事が書けました(笑)ありがとうございました。

TOEIC講師:石崎力也

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